心が元気だから健康でいられる
私は健康と聞くと、体に不調が無い、元気な人を思い浮かべます。みなさんはいかがでしょうか。
私と同じようなイメージを持っている人も多いのではないかと思います。
しかし、先日知人の知り合いの76歳の男性に会った時に、健康についての新しい考え方に触れました。
「体が丈夫で、動ける事は何よりも大事。動けないと気がめいってしまうこともある。でも、動けたって、元気な心が無ければなんの意味もない。健康でいるということは、心が元気で生きる気力があって、初めて実現することだよ」
男性はこう言いました。
私は今まで、健康という言葉は「体の不調が無い状態」の事だけを指していると思っていたので、「健康=健康という生き方」と捉えている、その男性の考えに少し戸惑いました。
また、健康だからこそイキイキとしているのではなく、心が元気だから健康でいられるという、私からすると逆転の発想だったのにも驚きました。
男性は続けて、こうも話をしてくれました。
「体が動かなくても、家族やヘルパーさんと良好な関係を保って、元気に暮らしている人がいる。体は動かないかもしれないが、心が元気だから彼の周りには笑いが絶えない。だから僕は、彼は健康な生活を送っていると思う。」
この話を聞くと、私達が思っている健康は、あくまで外から見て判断しただけのことなんじゃないかと思いました。
「みんなが言う健康は、人から見た健康。僕が言う健康は、自分が思う健康。」
男性が最後に言っていた言葉がこれです。とても心に響いた言葉でした。
私が思う健康は、社会的な基準で判断した結果にすぎません。自分が健康だと思えれば、体がどんな状態であろうと健康なのだと思います。
心が元気でなければ、自分は健康だと胸を張っていうことはできないからです。
これからは、「健康=健康という生き方」という考えで、体にハンデがあるから、病気だからとうがった見方をせず、しっかりと心元気に、フラットな目をもって生きていきたいと思いました。